職業リハビリテーション実習農園。「ファットリア」はイタリア語で「農園」。
「葦毛(いもう)の里」は学園のそばにある県立自然公園葦毛湿原にちなんだ、
社会福祉法人岩崎学園の愛称です。
 
 
 岩崎学園職業リハビリテーショングループの活動の場は、「ファットリア 葦毛の里」と呼ばれる実習農園。専門スタッフのもとで、知的障害のある10名ほどのメンバーが、水耕栽培・露地栽培・ロックウール栽培による野菜作りに取り組んでいます。

 1953年の開園以来、自分たちの食べる食物を収穫し、労働の満足感を知ろうという試みで始まった実習農園。創設当初は、米をはじめ大根やさつまいもなどの普通の野菜や観葉植物を中心に栽培を続けていました。

 時は流れ1984年、松下園長が、訪問先のイタリアでおいしいルッコラと出会い、それがきっかけとなり、学園でイタリア野菜の栽培が始まりました。1995年、実習農園を「ファットリア葦毛の里」と名付け、イタリア野菜の栽培に力を入れ、業務向けに出荷できるまでになりました。

 この農園では最近市場で人気の高いルッコラをはじめ、フェンネル、アーティチョーク、プンタレッラなど、日本では珍しいイタリア野菜を栽培。現在、全国約30店舗の高級レストランに出荷され、その品質は素材にこだわる多くのシェフから好評を得ています。

 ここでの目的は職業準備段階として、体験的に労働⇒収入⇒消費生活⇒満足⇒労働の流れを理解し、「働く」ことの意味を知ることにあります。

 障害に応じた環境設定ができる水耕栽培を通じ、出荷作業や納入先のレストランに自分が作った野菜を食べに行くプログラムなどにより、さまざまな人たちとのコミュニケーションが生まれ、「相互信頼」や「働く誇り」を培っていきます。
 
「ファットリア葦毛の里」が「おいしいワ!メールマガジン」(2000/04/26号)の
「ぼっちの放牧」のコーナーで掲載されました。
 
 
目の前に広がる葦毛湿原に咲く天然記念物「シラタマホシクサ」の、
オリジナル・ポップフラワーなどを製作する学園の実習工房のご紹介。